2022.11.27 10:20映画 『バニー・レークは行方不明』監督・製作:オットー・プレミンジャー、脚本:ジョン・モーティマー、ペネロープ・モーティマー、原作:イヴリン・パイパー『バニー・レークは行方不明』、撮影:デニス・クープ、編集:ピーター・ソーントン、音楽:ポール・グラス、主演:キャロル・リンレー、キア・デュリア、ローレンス・オリヴィエ、1965,107分、英米合作、原題:Bunny Lake Is Missing、配給:コロンビア ピクチャーズクレジットにないが、タイトルデザインはソウル・バスによる。紙を破くとそこにスタッフ名が出てくるオープニングは画期的だ。アン・レイク(キャロル・リンレー)が4歳の娘・フェリシア、通称バニーとともに、アメリカからロンドンに越してきた。ロンドン在住で特派員をしている兄・ス...
2022.11.23 11:26映画 『ポセイドン・アドベンチャー』監督:ロナルド・ニーム、製作:アーウィン・アレン、原作:ポール・ギャリコ『ポセイドン・アドベンチャー』、脚本:スターリング・シリファント、ウェンデル・メイズ、撮影:ハロルド・E・スタイン、編集:ハロルド・F・クレス、美術:ウィリアム・J・クレバー、特殊効果:L・B・アボット、A・D・フラワーズ、音楽:ジョン・ウィリアムズ、主演: - ジーン・ハックマン、1972年、117分、配給:20世紀フォックス、原題:The Poseidon Adventureパニック映画としてのみでなく、映画ファンにとどまらず、遍く世に知られた有名な作品である。迫力もエンタメ性も充分であり、それだけに私にとってレビューするこいままとなっていた作品だ。公開後、当時、テレビで何度か...
2022.11.20 09:58映画 『彼女について私が知っている二、三の事柄』監督・脚本・ナレーション:ジャン=リュック・ゴダール、原案:カトリーヌ・ヴィムネ、撮影:ラウール・クタール、編集:フランソワーズ・コラン、シャンタル・ドラットル、音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、録音:ルネ・ルーヴェル、主演:マリナ・ヴラディ、1966年製作・1967年3月公開、90分、フランス・イタリア合作、配給:UGC、原題: Deux ou trois choses que je sais d'elle1966年8月頃、パリ近郊では、政府の新首都圏拡張整備計画に従い、公団住宅(HLM=Habitation à loyer modéré=低賃貸住宅)の建設が進んでいる。パル郊外のブローニュ=ビヤンクールにも大規模な団地が建設中であり、ジュ...
2022.11.20 05:31映画 『十九歳の地図』監督・脚本:柳町光男、原作:中上健次『十九歳の地図』、製作:柳町光男、中村賢一、撮影:榊原勝己、美術:平賀俊一、照明:加藤勉、編集:吉田栄子、録音:瀬戸厳、音楽:板橋文夫、主演:本間優二、製作:プロダクション群狼、1979年、109分。19歳で予備校に通いながら、朝晩新聞配達の仕事をしている吉岡まさる(本間優二)の「生きざま」を、その周辺の人物と彼の心理からくる行動を中心に描いた<青春もの>である。新聞店のまかない付きで、その二階に他の若いバイトメンバーと一緒に住んでいる。吉岡の同室には、30歳を超えた紺野(蟹江敬三)がおり、メンバーから女ったらしで借金もあり、競馬にうつつを抜かしているダメ人間だ。紺野は時折、マリア(沖山秀子)という片足の不自由な女の...
2022.11.09 16:13映画 『ケス』監督:ケン・ローチ、脚本:バリー・ハインズ、ケン・ローチ、原案:バリー・ハインズ「少年のケストレル」、製作:トニー・ガーネット、撮影:クリス・メンゲス、編集:ロイ・ワッツ、美術:ウィリアム・マックロウ、音楽:ジョン・キャメロン、主演:デヴィッド・ブラッドレイ、1969年製作・1970年公開(日本公開は1996年)、イギリス映画、110分、原題:Kesイギリス映画ではあるが、地方の訛りがあり、相当クセのある英語が話されている。公開直後、日本では「少年と鷹」というタイトルでテレビ放映されたことがあったとのことだが、正式な公開は1996年5月になってからだ。原作は「A Kestrel for a Knave」というタイトルで、「少年のケストレル」という意味。...