監督・製作:ビリー・ワイルダー、脚本:ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド、原作:R・ソーレン、撮影:チャールズ・ラング、編集:アーサー・P・シュミット、音楽:アドルフ・ドイッチェ、主演:トニー・カーティス、ジャック・レモン、マリリン・モンロー、1959年、120分、モノクロ、原題:Some Like It Hot
モンロー、33歳、『手錠のまゝの脱獄』(1958年)などで知られるトニー・カーティスは34歳、『酒とバラの日々』(1962年)などで知られるジャック・レモンも34歳のときの作品、
禁酒法時代のシカゴ。聖バレンタインデーの虐殺を目撃したため、マフィアに追われるサックス奏者のジョー(トニー・カーティス)とベース奏者のジェリー(ジャック・レモン)は、シカゴから逃げ出すために仕事を探すが、団員を募集していたのはフロリダに向かう全員女性の楽団だけだったが、結果的に、 女装し、ジョーはジョセフィンに、ジェリーはダフネとなって女性楽団にもぐりこむことに成功する。
その楽団には、歌手も兼務するウクレレ奏者のシュガー(マリリン・モンロー)がいた。
フロリダの砂浜で、ジョーは金持ちの息子に変装し、シェル石油の御曹司の息子としてシュガーに求愛する。一方、ダフネに変装中のジェリーは、本物の大富豪オズグッド3世(ジョー・E・ブラウン)から求婚される。 ・・・・・・
とにかく、トニー・カーティスとジャック・レモンのスピーディな台詞のやりとり、演技合戦が見ものだ。
秀逸でこなれた脚本と、カメラアングル、絶妙な編集などで、水準の高いコメディ映画が出来上がった。
モンローが出演すると知り、それだけで見た観客には、モンローの存在はポイントになってはいるが、トニー・カーティス、ジャック・レモンとトライアングルの位置づけになっていることに気が付くだろう。
いわゆるドタバタ喜劇は、そこで笑えば終わりだが、本作品のように質の高いコメディは、下ごしらえがきちんとできているので、観た後になっても、その愉快さ・痛快さは消えない。
0コメント