監督:マーク・ショーラーマン、脚本:ネヴェルダイン、テイラー、撮影:エッケハート・ポラック、音楽:ヨハネス・コビルケ、主演:マイロ・ヴィンティミリア、マイケル・ウェストン、2008年、95分、原題:Pathology(病理学)
テッドは優秀な監察医として、フィアンセを残し、都会の医療センターに赴任する。
死体解剖が主な仕事になるが、当初は、仲間のジェイクたちからはライバル意識をもたれ、仲間外れにされる。
やがて意志も疎通してきたころ、ジェイクに誘われて、気色悪い黒人のところに行く。入り口で金を払うと、中にいたのは黒人の女の子であった。
事態を察したテッドはそこから逃げ出す。
翌日テッドやジェイクらが担当する遺体を見てテッドは驚く。それは昨晩の黒人だった。
ジェイクらは、医療技術を使って、仲間の誰かが、自分たちの判断で、殺されてもいいような人間を複雑な方法で殺し、それを仲間で検死するときに死因を当て合うというゲームを楽しんでいるのだった。・・・・・
サスペンスとスプラッタ系ホラーの融合作品と言えようか。たしかに、死体解体などグロシーンがありながら、一応盛り込まれたストーリーもわかりやすく仕上がっている。
医師の倫理などという話にはもっていかず、仕事のかたわら、陰では医者しか使えない薬や知識を活かして殺すクレイジー集団のなかで、テッドも仲間と同じことをしていくのだが、住まいに来た恋人といるうち、そうしたfuckingな遊びにケリをつけることになる。
テッドと彼女のセックスシーンと、ジェイクと仲間の女のセックスシーンを交互に映すなど、この手の映画にしては映像や編集が凝っている。医学用語もよく出てくる。
ラスト近く、いつもの解体場所に仲間が集まると、爆発による火災が起きる。そこがヤマとなっているようだが、ストーリー的にもうひとひねりほしかった。
グロを交えながら、軽やかに進んでいく展開で、サスペンスとしてもあまりぐいっとくる内容ではないが、設定はおもしろい。
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