監督・原案:ユージニオ・マーティン、脚本:アーナード・ドゥソー、撮影:アレハンドロ・ウルロア、音楽:ジョン・カカヴァス、主演:クリストファー・リー、ピーター・カッシング、テリー・サヴァラス、1972年、88分、スペイン・イギリス合作、原題:Horror Express
DVDパッケージには副タイトルとして「ゾンビ特急“地獄”行」とある。
1906年、中国四川省の山奥からミイラの化石が発見され、発見者のサクストン教授(クリストファー・リー)は、大陸横断シベリア鉄道の豪華列車でそれをモスクワに運ぶことにする。
乗車券が買えず駅員とやりあっていたところに、ちょうど医師ウェルズ(ピーター・カッシング)が来て、駅員に金を握らせて乗車できることになる。
そのころ、化石を積んだ荷物の近くで、人が死んだ。むき出しの両目は白くなっていた。・・・・・・
イギリスのドラキュラ俳優らを主役に、途中、カザン(テリー・サヴァラス)を隊長とする盗賊まで乗り込んで、次々に人が殺されながら、豪華列車は雪原を一目散に走りつづける。
有名俳優とわかりやすいシナリオで、気楽にホラーを楽しむにはちょうどよい。
ゾンビが出てくるが、内容的にはエイリアンであり、仲間を増やす手段はアイコンタクトである。
疾走する列車のカットが適宜挿入され、逃げ場のない舞台設定として成功だ。
『刑事コジャック』シリーズが始まる前年のテリー・サヴァラスの出演作品でもあるが、ようやく登場したと思ったら、すぐに、他のメンバー同様ゾンビ化して殺されてしまうのはもったいない。
テリー・サヴァラスは『特攻大作戦』(1967年)にも出ていた怪優だが、『刑事コジャック』に起用されなければ、こんな程度のスター生命だったのかと思うと、スターの命も運次第だと思った。
『オリエント急行殺人事件』(1974年)のような舞台であり、『カサンドラ・クロス』(1976年)のラストにも似ている。
ちょこっとグロシーンがある。
キーワードは、目玉!
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