監督:こだま兼嗣、副監督:西森章、脚本:古内一成、原作:青山剛昌、撮影:野村隆、編集:岡田輝満、音楽:大野克夫、主な声の出演:高山みなみ、堀川りょう、2003年、107分、東宝。
劇場版『名探偵コナン』の第7作。
京都を舞台にした「芸術系」コナンだが、推理ドラマに重点を置き、牽引力をもつ精緻にして行き届いた脚本をもとに、映像のほうは、3DCGと手描きを併用したバイク走行シーンや、刀での白兵戦もあり、推理とアクションの両方で楽しませてくれる。
主役は、コナンと引き合う関係で、服部平次が縦横無尽に活躍し、それぞれに、和葉や蘭への思いやりや恋心をも散らした、贅沢な逸品となっている。
ストーリーのポイントとなる山能寺や玉龍寺は架空の寺だが、京都の通りの名や、著名な寺なども登場し、義経・弁慶のエピソードも語られ、子供の視聴者にとっては、大いに勉強にもなる内容だ。
シリーズの中では、総合的に水準の高い部類に入る作品だ。
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